ボン中央駅で爆発物発見 イスラム組織によるテロの試みか
連邦検察が捜査を開始
ボン中央駅のホームで10日14時頃、青いスポーツバッグに入った爆発物が発見され、地元警察は駅を一時完全閉鎖して撤去作業に当たった。ヴェルト紙が報じた。
スポーツバッグの中には硝酸アンモニウム入りの金属パイプが入っており、警察は12日、爆発したら大惨事になっていたとの見解を発表。さらにその後、遠隔操作で点火されたものの、爆発物の構造に欠陥があったために爆発しなかったことも判明した。警察は目撃証言を元に聞き込み捜査を実施。2人の不審者を取り調べたが、事件とのつながりは確認されず、釈放した。
爆弾の造りがイスラム武装勢力アルカイダのインターネット雑誌『Inspire』に載っているものと同じだったことから、イスラム過激派組織がテロを試みた可能性もあるとして、連邦検察が捜査を引き継ぐことになった。
内相(キリスト社会同盟=CSU)は今回の事態を深刻に受け止めるとした上で、「ドイツがイスラム・テロの標的であるこという我々の推測を裏付けるような事件」と述べ、国民に対して厳重な警戒を呼び掛けた。