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日本の伝統·お灸の講習会が フランクフルトで開催!

秋の気配が感じる9月、フランクフルトでお灸のイベントが開催されました。日本から鍼灸師として活躍する玉置彩芽(たまき あやめ)さんを招いて、ホメオパシーやアロマテラピーなど自然療法の素地があるドイツでお灸を紹介しようと企画されたイベントです。会場となったフランクフルトのFitnessWerkstattでは、普段は産前産後の女性を中心にさまざまなフィットネスを提供しています。自然療法の土壌があるドイツで、ツボの概念がなくても気軽にお灸を紹介できると考えたFitnessWerkstattの上山敦代さんと、日本文化であるお灸を海外でも広めたいという玉置さんの願いが今回のイベント開催へとつながりました。

お灸を広く知ってもらいたいと来独した鍼灸師・玉置彩芽さん(写真右)お灸を広く知ってもらいたいと来独した鍼灸師・玉置彩芽さん(写真右)

イベント当日、私のように面白そうだからと気軽に参加した人から、慢性的な体の痛みに悩まされている人まで、ドイツをはじめカナダや南アフリカ、ブルガリアなど、国際色豊かなフランクフルトらしくさまざまな国籍の人が参加していました。始めに、もぐさがヨモギの葉の産毛からできているなど簡単にお灸の知識を教えてもらい、早速セルフお灸セットを使って実際にお灸を体験します。各自の体の不調に合わせた場所に、円形の台座に筒状の小さなもぐさが付けられたシールタイプのお灸を貼っていきます。今回初めてお灸を体験したドイツ人参加者は、お灸中と後に疲労感を感じたものの、痛みが大幅に軽減されたと話してくれました。またほかの参加者からは、思ったより手軽に短時間で終了するにもかかわらず、すぐに効果が感じられるとの意見も聞かれました。

自分で身体の状態を確認しながらできるお灸セット自分で身体の状態を確認しながらできるお灸セット

今回初めて日本国外でお灸を紹介した玉置さん。「見るのも初めてのもぐさやお灸に、最初は半信半疑のまなざしを向けていた参加者の方もいましたが、終了後は『もっと試してみたいと思った、母の分のお灸も欲しい』と言ってくれました人も。効果や気持ち良さが伝わったのだと、大変うれしくなりました」と語ります。日本でのイベントでは、参加者が正しいツボを見つけることに夢中になる傾向があるそうですが、本来は自分の体に意識を向けて理解を深めたり、体調の変化に気付いたりといったことが大切なのだとか。ドイツでは参加者がどんどん試してすぐに質問がくるので、体への理解を深めたいという積極的な姿勢を感じたそうです。体調を見ながら自分で手軽にできるお灸。ドイツは自然療法が身近であり、ツボという先入観なしに自身の身体に意識を向けられるので、意外にもドイツで人気になる日も近いかもしれませんね。

参加者の体調を見ながら、お灸のポイントを伝授参加者の体調を見ながら、お灸のポイントを伝授

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。 Twitter : @nikonikokujila

 
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