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世界最大の日本映画フェスティバル

来る4月15日(水)から19日(日)の5日間、「Nippon Connection」が開催されます。元々は地元の学生の熱意から始まったというこのイベントも、今では世界最大規模の日本映画祭に成長し、地元の人々はもちろんのこと、欧州各地の日本映画ファンの支持を集めています。上映作品は、日本でヒットしたメジャー作品に加え、国内数カ所でしか上映されなかったミニシアター系の作品、日本が世界に誇る長編・短編アニメやドキュメンタリーなど幅広いジャンルから選ばれており、日本映画に対する関心の高さを感じさせます。

日本映画を世界に広めるための映画祭ではありますが、海外に暮らす日本人にとっては話題の邦画をスクリーンで観る絶好のチャンス。ドイツに来て以降、映画館に通う数がめっきり減っていた私も、昨年の映画祭ではここぞとばかりにチケットを買いました。会場内は、どこか文化祭を想起させるような手作り感あふれる雰囲気。日本食や日本のお土産品を販売するコーナーや、カラオケ、指圧コーナーなど、日本文化を紹介する様々な企画が催され、賑わっていました。

Festivalzentrum
メインの上映会場となるFestivalzentrum

上映会場は、おそらく50人も入れば満員になるくらいの広さ。映画が始まってしばらくすると、「Oi-joi-joi !」「Oh! Nein!」「Ha-ha-ha-ha!」といった声が聞こえてきました。この時の映画がブラックユーモアの効いた作品だったためか、殊のほか観客の反応が大きかったような気がします。日本人にとっては意外な場面で意外なリアクションが沸き起こったりして、映画以外でも楽しめました。(静かにじっくり観る作品もあるはずですが)

映画祭では、観客が鑑賞後に採点を行い、その得点で1位を決めるNIPPON CINEMA AWA R Dも実施されます。純粋に鑑賞者のみの投票で決まるため、日本での興行収入や各賞レースの結果とは異なる結果が出ることもよくあるとか。ちなみに昨年は、『全然大丈夫』が受賞しました。今年は浦沢直樹の人気漫画原作の「20世紀少年」や2月のベルリン国際映画祭でも上映された話題作「愛のむきだし」、「誰も知らない」の是枝裕和監督による『歩いても 歩いても』などが上映されます。

詳細は www.nipponconnection.de

主にフランクフルト大学の建物で行われます
主にフランクフルト大学の建物で行われます

石野 あやか(いしの あやか)
ドイツW杯の折に渡独。初めてのドイツ、初めてのヨーロッパの地がフランクフルトでした。昼間から堂々とビールを飲める素敵な文化に魅せられて、1年間の滞在予定が、気がついてみれば3年目突入。こうなったら、次のW杯もドイツで観戦だっ!
 
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