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若き日本人アーティストが大集合!!

皆さんがドイツに滞在している理由は何ですか? 仕事のため、留学のため、おいしいビールを求めて・・・・・・。中には、ドイツやその他の国で活躍することを夢見て渡独し、日々チャンスをうかがっている方も多いと思います。

フランクフルトの北西の地区プラウンハイムにあるギャラリー “Galerie Knoetzmann” では現在、日本人画家によるグループ作品展「100 Bilder von 50 japanischen Künstlern」が行われています(7月3日までを予定、 www.galerie-knoetzmann.de)。ここでは日本で活動するアーティストたちの作品が、隔週ごとに展示作品を入れ替えながら紹介されています。この作品展をプロデュースしているのが、「海外出品相談所」の所長、寺田琳さん。現在は画家としてヨーロッパ全域で活躍する寺田さんですが、10年前に単身渡独した頃は、右も左も分からず、大変苦労されたそうです。そしてご自身の経験をもとに、海外へ活躍の場を広げたいと考える若い世代を支援しようと、海外出品相談所を設立しました。日本人アーティストの作品を世界に紹介する場を作るという試みもまた前代未聞で、すべて手探りの状態からのスタートだったそうですが、寺田さんの考えに賛同する協力者が少しずつ増え、今年4月にはベルリンで初の作品展を開催する運びとなりました。その後ケルン、再びベルリンでの開催を経て、今回フランクフルトに至ったということです。

初日から大盛況
初日から大盛況

先日行われたオープニング・パーティーでは、アットホームな雰囲気のギャラリーに多くの人が集まっていました。日本からも出品者が駆けつけ、ドイツ人の質問攻めにも身振り手振りで応えていました。出品者の1人、木版画の南敦子さんは「海外に活動の場を広げられればと思い参加しました。自然をモチーフにした作品が多いので、緑の多いドイツで観てもらえるのは嬉しいです」と語っていました。

「音楽の分野では、ドイツで活躍する日本人が増えていると感じますが、絵画の分野では日本人の活動はまだまだ認められていない気がします。今の日本人が持つ想像力をもっと評価して欲しいし、また日本で活動するアーティストの視野を広げるきっかけになれば嬉しいです」と話していたのは寺田さんの代理として出席した、ご自身もベルリンでギャラリーを営むゲルマー知子さん。独日交流150周年にあたる2011年には、150人のアーティストの絵を集めた作品展も予定されているそうです。

テレビや新聞では暗いニュースばかりで気分まで暗くなりそうなこの頃ですが、熱い思いを抱きつつ、未来に向かって歩み続ける人たちに接し、明るいエネルギーをもらった気がしました。

Galerie Knoetzmann
今回意外にも多くの日本人作品を展示する
Galerie Knoetzmann

石野 あやか(いしの あやか)
2006年のサッカーW杯ドイツ大会にタイミングを合わせて初渡独。国内外への交通の便の良さと、ほどよい田舎臭さを併せ持つフランクフルトから離れられなくなっている、ビールと旅行が大好きな不良主婦。
 
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