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火曜の夜はバーで一局 フランクフルト将棋クラブ

フランクフルトのザクセンハウゼン地区は、下町の雰囲気が漂う飲み屋が立ち並び、夜になるとお酒や食事を楽しむ人たちでにぎわいます。そんな飲み屋街の一角にあるバー「Plateau」では、毎週火曜の夜になると真剣な表情で将棋盤に向かう人たちの姿が見られます。ロック音楽が流れる店内で、ドリンク片手に将棋盤をはさんで対局したり、勝負がついた後で対局の感想を述べ合ったりしています。これは「フランクフルト将棋クラブ」の活動風景の一幕。バーで将棋なんて日本では珍しいですが、音楽や飲み物を楽しみながら将棋もできると人気です。

将棋クラブの代表セバスチャン・ファーベルさんは、仏独英語に加え日本語も堪能で、「国際色豊かなのがこのクラブの特徴です」との言葉通り、この日は日本人、ドイツ人、フランス人、中国人の学生や社会人が参加していました。共通の趣味を通じて人の輪が広がるのがうれしいと語る参加者から、オンラインゲームでは味わえない対面での臨場感を求めて毎週通う人、対局後の分析が勉強になると語る初心者まで、将棋の腕前や経験、年齢や国籍に関わらず皆で楽しく将棋に打ち込む姿が印象的です。

対局
バーで将棋盤を囲み、対局 を重ねる参加者たち

普段はお互いの上達を目指して活動する将棋クラブですが、今年10月22・23日には第1回「フランクフルト銀杏将棋オープン2016」をガルス地区で開催予定だそうです。現在参加者を募集中で、登録して参加費(一般10ユーロ、学生5ユーロ)を払えば誰でも気軽に参加できます。

今年8月にオランダで開かれた欧州将棋チャンピオンシップで通算5回目となる欧州王者に輝いたフランス人のジャン・フォルタンさんも、この将棋クラブの常連です。漫画『ヒカルの碁』で将棋を知り、8年前から将棋を始めたフォルタンさん。ダイナミックで指し手の可能性の幅が広い将棋に魅せられ、1日に何度もインターネットで対局し、独学で腕を磨いてきたそうです。本で戦略を学び、対局を重ねた結果、今年はフランスと欧州チャンピオンのダブルタイトル保持者になりました。「ぜひ、将棋クラブで一緒に対局しましょう。お待ちしております」とフォルタンさん。

ジャン・フォルタン
欧州及びフランス・チャンピオンのジャン・フォルタンさんとも対局できます

フランクフルト将棋クラブは、入会資格や会費もなく日本語でも参加できます。皆さんも火曜の夜(8時~)にバーに集い、音楽や飲み物を楽しみながら気軽に将棋を指してみませんか。

フランクフルト将棋クラブ:
http://shogideutschland.de/frankfurt.html

「フランクフルト銀杏将棋オープン2016」
http://goo.gl/8Ue9sS

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。
 
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