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Di. 07. Feb. 2023

冬のスーパーフード グリューンコール!

ここ北ドイツでは、冬の到来とともにあちこちでグリューンコール(Grünkohl)を見かけるようになります。日本では青汁の原料として使われている「ケール」のことです。キャベツの原種で、濃い緑色の葉は肉厚で縮れていて、少し苦みがあります。スーパーの野菜売り場に大きなビニール袋に詰め込まれたグリューンコールが並び始めると、「あぁ、また寒くて長~い冬がやって来た」とため息をついてしまいます。

栄養満点のグリューンコ-ル栄養満点のグリューンコ-ル

「グリューンコールあります!」と看板を掲げるレストランも多く、期間限定特別メニューとしても登場。北ドイツ、特にハンブルグやシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州、ニーダ-ザクセン州では、グリューンコールはまさに冬の風物詩なのです。この何てことない地味な風貌の緑の葉っぱには、実はさまざまな栄養が含まれています。ビタミンはもちろん、鉄やカルシウム、タンパク質も豊富でまさに「スーパーフード」なのです。

グリューンコールの歴史はとても古く、すでに紀元前3世紀頃、地中海の周辺地域で栽培されていました。古代ギリシャやローマ時代には薬草として用いられていたそうです。ドイツでは16世紀頃から一般家庭の食卓にも登場し、特に北ドイツで多く食されていたようです。今でこそ一年中あらゆる野菜が手に入りますが、昔は太陽光が少ない暗く長い冬にビタミン不足を補うため、グリューンコールは貴重な栄養補給源だったのでしょう。

グリューンコールの甘みが増しておいしくなるのは、畑に霜が降り、その寒さにさらされてから。寒ければ寒いほど栄養も味も良くなるなんて不思議ですね。料理の仕方はさまざまですが、伝統的なのは、大きなお鍋に肉の塊やソ-セージと一緒にコトコト何時間も煮込んだ豪快な料理。炒めたジャガイモか、ゆでたジャガイモを添えていただきます。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州では、炒めたジャガイモに少し砂糖を振りかけるのが定番。グリューンコールの苦みが砂糖で中和されるのでしょうか。

じっくり煮込んで作られていますじっくり煮込んで作られています

先日、そんな伝統的なグリューンコール料理を食べに、地元住民の同僚のおすすめレストランに行って来ました。ハーゼラウという小さな村にある唯一のレストラン「リーナウ」。この地域独特の郷土料理が自慢で、いつも地元のお客さんでにぎわっています。早速いただいたグリューンコールは、ほんのり苦く、割とあっさりして美味。砂糖のかかったジャガイモとの相性もばっちりです。ぽかぽかと体が温まる料理で、幸せな気分になりました。北ドイツの人々がグリューンコール好きなのにもうなずけます。エネルギー価格の高騰で何かと節約節約の今年の冬。グリューンコールでしっかり栄養をつけて、乗り切りましょう!

お肉多すぎ!?お肉多すぎ!?

岡本 黄子(おかもと きこ)
ハンブルグ郊外のヴェーデル市在住。ドイツ在住38年。現地幼稚園で保育士として働いている。好きなことは、カリグラフィー、お散歩、ケーキ作り、映画鑑賞。定年に向けて、第二の人生を模索中。

 
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