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ラートハウスで結婚式

ドイツで結婚する場合、戸籍役場に出向くことになります。とは言っても、ただ書類を提出して受理されれば婚姻が成立するというのではなく、事前に日取りを決め、担当役人の前で夫婦の契りを交わし、婚姻届にサインをし、誓いのキスをする──といった儀式が執り行われます。親族や友人などが列席できるスペースも用意されており、これはもう立派な結婚式。それだけ特別なイベントなのですが、「味も素っ気もない役場で結婚式?」などと思う方もいるのではないでしょうか。

ハンブルクでは役場だけでなく、市の顔とも言えるハンブルク市庁舎(ラートハウス)でも、公的な式が挙げられるようになっています。2002年から始まった比較的新しいサービスなのですが、挙式が行われるのは基本的に毎月第1金曜日だけで、1日4組の限定。もちろん大人気で、毎月すぐに予約が埋まってしまうそうです。

歴史ある重厚な市庁舎
歴史ある重厚な市庁舎

私の友人に、ラートハウスで結婚式を挙げたBさん夫妻がいます。どうやって日程を確保できたのでしょうか。ご主人が積極的に、頻繁に問い合わせてくれたとのことで、担当者との密なやり取りが成功の秘訣かもしれません?!夫妻にはもちろん、遠方から来られた方々にも忘れられない思い出となったことでしょう。

ハンブルクではこのほか、城はもちろん、美術館やプラネタリウム、動物園などでも、役場による挙式ができるようになっています(注:ラートハウスでの挙式も含め、管轄役場の“出張”サービス料などとして、150~250ユーロ程度の追加料金が発生します)。また役場は役場でも、雰囲気のある木組みの建物が残る他都市で挙式するカップルもいます。役場に出向くといっても、ただ単に地元の役場に行けばいいというわけではないのですね。結婚式にこだわりたいのは、日本人もドイツ人も同じようです。

ちなみにラートハウスでの来年の挙式日程は、1月2日、2月6日、3月6日、4月3日、5月8日、6月5日、7月3日、8月14日、9月4日および9日、10月2日、11月6日、12月4日。興味のある方は同市ミッテ地区戸籍課の担当者まで問い合わせてみてはいかがでしょう。

TEL:040-428542653(Frau Berggold-Rohde)

すてきな結婚式を!

市庁舎内部
式が執り行われる部屋まではレッドカーペットが敷かれ、
まるで夢のよう

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
 
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