6月3日、ロゴス・ホープ号がハンブルク港に到着しました!このロゴス・ホープ号は、世界中から集まった多国籍クルーが運営する、世界最大の「洋上本屋」で、文化交流、人道支援を目的とした国際的な船です。船内には数万冊の書籍が並び、6月16日まで寄港地の人々に提供されていました。
デッキを歩く船内ツアー参加者たち
この船は、1957年に米国で設立された、キリスト教理念に基づいて活動する国際的な宣教・人道支援団体「OM」(オペレーション・モビライゼーション)によって運営されています。ロゴス・ホープ号の「ロゴス」とは、ギリシャ語で「言葉、知識、理性」などを意味しますが、キリスト教的視点だと、キリスト自身を表す意味もあります。本(言葉)を届けることで、人々に希望を与え、神の愛を伝えるという二重の願いが込められています。
洋上本屋には約5000冊の本があります
実際にこの船を動かしているのは、無償で参加している乗組員たちです。彼らは基本的に約2年間の契約で乗船し、世界中を旅しながらボランティア活動に専念します。彼らは、航海士、エンジニア、調理スタッフ、医療スタッフなど、それぞれのスキルに応じた仕事をします。世界60カ国以上から集まった約400人の言語も文化も異なる乗組員たちが、狭い船内で寝食を共にすることは大きなチャレンジでしょう。しかし、密な共同生活を通して、異文化の理解、コミュニケーション力、奉仕者としての謙虚さや、協調性などが養われるそうです。
寄港地での奉仕活動は、洋上本屋と並ぶもう一つの大きな働きです。児童養護施設、病院、刑務所などを訪問するほか、物資の少ない寄港地では、学校への本の寄贈、生活必需品などの配布、建物の修繕や建築プロジェクトへの協力、衛生・教育に関するセミナーやワークショップの開催など、さまざまな支援活動をしています。そして文化交流イベント、コンサートなども開催し、お互いの理解を深めます。
ハンブルク港に停泊中のロゴス・ホープ号
ハンブルクでも、ロゴス・ホープ号のさまざまなイベントが開催されました。私は、船内ツアーに参加しました。ガイドさんは、以前、船上生活を経験された若いご夫婦。船内を案内しながら、この船の使命が、希望を運ぶだけでなく共有することであると熱く語る姿は、とても印象的でした。
世界中の海を巡り、知識と希望を届けるロゴス・ホープ号は、かつて命がけで船の旅を続け、異文化の人々に教えを説いた使徒パウロの伝道旅行を思い出させます。パウロも旅先で人々に出会い、語り、励ましたように、ロゴス・ホープ号の航海もまさに現代版「使徒の旅」。彼らも異なる文化と向き合い、希望のメッセージを伝え続けているのです。
ハンブルグ郊外のヴェーデル市在住。ドイツ在住38年。現地幼稚園で保育士として働いている。好きなことは、カリグラフィー、お散歩、ケーキ作り、映画鑑賞。定年に向けて、第二の人生を模索中。
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