Hanacell

日本人のためのドイツ語教室

多くの日本人にとって、ドイツ生活で最初にぶち当たる大きな壁はドイツ語でしょう。しかし、移民が多いこの国は、外国人のためのドイツ語コースが各自治体や語学学校によって豊富に提供されています。市民大学(Volkshochschule)では、小さなお子さんを抱えたお母さんのために、託児所付きのドイツ語コースもあります。そして、ハンブルク西部の町ヴェーデルには、日本人のためのドイツ語教室があるのです。

ドイツ語教室の様子
ドイツ語教室の様子

こちらで講師を務めるのは、日本をこよなく愛するMaren Konitzerさんと、長年通訳として活躍してこられたFredrich希與子さんのお2人。ドイツ語で困っている日本人のために、キリスト教会の主催により、無料でドイツ語の授業を提供しています。この教室では、文法的に正しいドイツ語を学ぶことよりも、実際にドイツ人とコミュニケーションが取れるようになることを重視しています。「正しくなくても良いのです。とにかく会話にトライすること。『コミュニケーションを取りたい』という思いがあれば、必ず通じるものです」とはMarenさん。毎週のテキストは実践でそのまま使えるように、実際の場面を想定してMarenさんが作成しています。そして授業を進めながら、会話のバリエーションをどんどん展開していきます。彼女が作る会話テキストは主婦目線。例えば、A「壁にカビができてしまったわ」、B「カビ掃除にはこの洗剤が良いわよ」、A「どこで買えるの?」といった感じです。ドイツ語会話を習いながら、生活に必要な情報や、ドイツ文化まで知ることができてしまうのです。参加者のほとんどは主婦の方々で、口コミで評判が広がって参加者が増えたというのもうなずけます。Marenさん自身は日本語がほとんどできませんので、文法や難しい単語の説明は希與子さんが担当しています。

「使えるドイツ語」をモットーに、教室を飛び出して実際に会話に挑戦することもしばしば。皆で一緒にスーパーマーケットへ行き、買い方を習ったり、食材についての情報交換をしたり。また、お菓子作りをしながらレシピの読み方を教わったりもします。机の上だけで勉強しても、実際に使わなければ忘れてしまいます。体験を通して覚えられるというのは、素晴らしいことですね。

皆でお菓子「Butterkuchen」を焼きました。
皆でお菓子「Butterkuchen」を焼きました。説明するMarenさん

また、このドイツ語教室はキリスト教会主催なので、毎回10分間くらい、ドイツ語で聖書の言葉を学ぶ「バイブルタイム」があります。この時間を楽しみに参加される方もいると聞きます。ボランティアで引き受けてくださっている講師のお2人には、とても感謝しています。

ドイツ語教室: 毎週火曜10:00~12:00
www.nd-jcf.de/newpage33.html

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?

 
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