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ジャパンダイジェスト
So. 26. Jan. 2020

宗教曲「メサイア」をバレエ・バージョンで

今年3月に日本公演も行ったハンブルク・バレエ団は、ドイツのみならず世界的な名声を得ています。1973年から同バレエ団の芸術監督を務めているジョン・ノイマイヤーは、現代において最高の振付家の一人と称されており、彼の下で踊りたいと願うダンサーたちが世界各国からハンブルクに集まって来ます。

指揮者、独唱者とダンサーたち
指揮者、独唱者とダンサーたち

ノイマイヤーの作品は、「椿姫」や「ペール・ギュント」などの物語を題材にしたもの、「マーラー交響曲第3番」のように、純粋な音楽の世界を視覚化したものなど、変化に富んでいます。中でも興味深いのは、オラトリオ(宗教的題材を、独唱、合唱、オーケストラによって表現した作品)などの宗教曲をバレエ化していることです。元々の作品にある程度の長さがあり、ストーリーもあるので、一晩の演目にするにはふさわしいといえますが、そこに着目したところに、ノイマイヤーの非凡さがあると思います。宗教作品としてはこれまでに、J.S. バッハ作曲の「マタイ受難曲」、「クリスマス・オラトリオ」、「マニフィカト」、ヘンデル作曲の「メサイア」、モーツァルト作曲の「レクイエム」の振り付けをしているようです。

今回は、その中で1999年に振り付けされた「メサイア」を観に行ってきました。メサイアとは、キリストのことです。ヘンデルの原曲は、全体が3部構成なのですが、ノイマイヤーは、1部「キリストの誕生」に重点を置き、第2部「生涯と受難」と第3部「復活と栄光」はかなりの部分を割愛していました。ヘンデルの原曲では輝かしく壮大な、栄光に満ち溢れた大合唱で終曲を迎えるのですが、ノイマイヤーはそれを割愛し、代わりにアルヴォ・ペルトという現代作曲家のアカペラ合唱曲「神の小羊」という静かな曲を配し、彼独自のメサイア観を作り上げようとしていることがうかがえました。バレエに関しては素人ですので、細かいことは何もわかりませんが、キリストを待ち望む人間界の苦悩や、「ハレルヤ」での歓喜の様子などを感じることができました。

幕間にラウンジで歓談する人々
幕間にラウンジで歓談する人々

牧師という職業柄、普段、宗教曲は教会内で教会聖歌隊の演奏で聴くことが多いのですが、今回の演奏は、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団とハンブルク州立オペラ座合唱団。普段オペラを歌っている、若々しい伸びやかなソプラノと高音になっても張りのあるテノールによる合唱で聴くメサイヤは、また格別でした。これだけでも聴く価値があり、この日は、目に良し、耳に良しと、とても得をした気分になりました。

 

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