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Mi. 18. Mai. 2022

美術大学でウクライナ支援 ゾリ・フリーマーケット

皆さんは、美術大学を訪れたことはありますか? 知り合いが勉強をしていたり、何かきっかけがあったりしなければ、なかなか訪れる機会の無い場所かもしれません。ライプツィヒのHGB(Hochschule fürGrafik und Buchkunst Leipzig)は、日本でいうところの美術大学です。主にグラフィックや絵画、ブックアートなども学べます。卒業作品展には毎年学外からも多くの人が訪れ、夜に行われるパーティーでは爆音と共にみんなで踊るなど、とても盛り上がります。

塗り絵を楽 む子どもたち塗り絵を楽しむ子どもたち

先日、HGBでウクライナ支援のため「ゾリ・フリーマーケット」(Soli Flohmarkt)が開催されました。「ゾリ」(Soli)とは「Solidarität」(連帯)の略で、イベントで得た収益は、これからHGBで勉強を始めるウクライナから避難してきた学生やアーティスト、ウクライナのLGBTQ コミュニティー、「No Border Kitchen」(国境なきキッチン)などに寄付されます。

一番人気だったのは、オリジナルのT シャツを作ることができるシルクスクリーンのコーナー。同じ階ではトークショーも開催されていました。ウクライナの都市ヴォルィーニとモスクワに住んでいたとある女性の暮らしを説明するパートでは、旧ソ連時代の厳しい生活が強調され、みんな熱心に耳を傾けていました。また目玉は、なんといっても学生たちの作品を購入し、それを通して寄付できるところです。写真作品やドローイング、リトグラフなどが並び、見ているだけでも楽しい空間でした。

2階には、軽食を食べることのできるスペースに大きなスピーカーが設置され、DJの音楽が爆音で流れる、なんともHGBらしい空間が広がっています。同じ階には子どものためのワークショップのスペースも。HGBの学生が描いたイラストに塗り絵をしたり、そこからオリジナルの缶バッジを作ったりと、子どもが十分に楽しめる空間づくりがされていました。

多くの人が学生の作品を購入していました多くの人が学生の作品を購入していました

そして3階では映画の上映が行われていました。残念ながら映画を観ることはできませんでしたが、当日上映されていたドキュメンタリー「Women* Whatwe are fighting for」は、現在ドイツ各所の映画館で上映されているようです。気になる方はチェックしてみてください。

ライプツィヒはドイツの中でも東側に位置していることもあり、早い時期からウクライナからの避難民が到着し、それに対しての支援や受け入れが行われてきました。HGBでは、すでにウクライナから避難してきた学生たちが授業にも参加しているようです。この短期間で、今回のような大きなイベントを実施する行動力と決断力は、見習うべきものがあるなと感じました。また普段は学生しかいない大学が、多くの世代の人で溢れている様子はとても活気があって素晴らしかったです。今後もこのようなイベントには積極的に足を運びたいと思います。

福田 真子(ふくだ まこ)
東京都出身。日本で陶芸を勉強した後、2019年からライプツィヒ在住。現在はライプツィヒの大学で博物館学を勉強しながら、ウェブマガジン「ヴァルナブルな人たち」を運営している。
https://vvulnerablepeoplee.wixsite.com/website/magazine
 
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