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各国の文化に触れる 「領事館の長い夜」

バイエルン州には111カ国の領事館が置かれています。これは、バイエルン州政府が世界各国とパートナーシップを結び、産業、学術、文化、スポーツなどの交流を積極的に進めていることを示しています。一方、各国にとっては、自国民向けのサービスを提供したり、ドイツの行政組織や産業界などと交流を図り、文化などポピュラーな分野でドイツと自国の市民の関係を深め、ドイツに暮らす人々に自国をアピールしたりするための拠点の一つでもあります。

領事館があることは、市民にとってもその国が身近に感じられるという利点があります。旅行などのためにビザが必要な場合、または何かしらの証明書や法的なサポートを求めたいときなど、気軽に領事館にコンタクトできるからです。

とはいえ、ごく普通に暮らしていると、自分の出身国以外の世界各国の領事館に行く用事ができることはほとんどありません。今回は、身近にありながら、あまり足を運ぶ機会のない各国の領事館や、その国の文化等について知ることができる、「領事館の長い夜(Lange Nacht der Konsulate)」というイベントが開催されると聞き、行ってきました。

このイベントは今年で2回目。今回は36カ国の領事館が参加しました。会場として領事館の建物を解放する国もあれば、ミュンヘン市内の博物館や文化施設などを合同利用するケースもありました。バルカン諸国、北欧諸国など、同一地域の国々が集まっている場合もあれば、全く別々の地域にある国が同じ会場を使用していたりと様々です。お目当ての国がはっきりしている場合には、領事館を訪れるのがお国ぶりを感じられて良いかと思いますが、合同会場では、今まであまり知らなかった国の情報を偶然知ることができるというメリットもあります。

パキスタン料理を楽しむ
パキスタン料理を楽しむ

ドキュメンタリーフィルムの上映、自国に関する講演、お国料理の提供、観光情報の案内などなど、プログラムも多彩です。中国からは獅子舞、イタリアはクラシック音楽のコンサート、キプロスは民族楽器の演奏、ガーナは太鼓音楽、コソボは民族舞踏など、自国の文化が披露されました。文化紹介とともに、特に人気があったのは、やはり各国の名物料理でしょうか。無料提供の料理やワインを片手に、催し物を楽しむ人々の姿が目立ちます。このイベントには領事館の職員も参加していて、訪問者の質問にその場で答えてくれるとてもフレンドリーな雰囲気。開催時間は18時〜22時でしたが、開始するとすぐに会場が満員となる盛況ぶりでした。

マダガスカルへの旅行情報を紹介
マダガスカルへの旅行情報を紹介

日本領事館からは、この日が7月7日ということもあり、折り紙体験コーナーと共に、七夕祭りの紹介がされていました。ドイツ語で「家族と友人の健康」を願う短冊が吊るされていたりします。願い事というのは国が違っても変わらないものですね。

 
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