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Mo. 14. Okt. 2019

18世紀の「ロココの真珠」 キュビリエ劇場を堪能

ミュンヘン・レジデンツ(Residenz München)は旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の宮殿。宝物館やレジデンツ内には王室ゆかりの貴重な品々が展示されていることでも有名で、敷地内には礼拝堂や豪華な劇場も存在します。今回はそのうち、王家の歴史と共にあったキュビリエ劇場(Cuvilliés-Theater)をご紹介しましょう。

キュビリエ劇場は、18世紀にフランスの名建築家フランソワ・ド・キュビリエの設計で建てられ「ロココの真珠」とも称された、ロココ様式の美しい劇場です。王室専用として建設されたため規模は小さいのですが、内装は華麗。第二次世界大戦では爆撃の被害に遭いましたが、装飾などは先んじて劇場関係者により解体され別の場所に保存されていたため、戦後はそれらを使用して再建することができたそうです。また、ミュンヘン市誕生850年に当たる2008年には4年にわたる大掛かりな補修工事が終了し、現在も手入れの行き届いたきらびやかな内装を楽しむことができます。

キュビリエ劇場
「ロココの真珠」と称えられた美しい劇場

赤と金色を基調とした劇場内には、平土間席を囲んで蹄鉄型の4層の桟敷席が設置されています。ボックスとして区切られてはいませんが、通路からは区画ごとにドアが設けられているため、出入りも容易で落ち着いた雰囲気です。特に豪華で目を引くのは、舞台正面に設置され、2体のアトラス(ギリシャ神話の男性像) に支えられるように装飾された王公用のボックス席。ここから舞台を鑑賞すれば、貴族文化華やかなりし頃の王侯貴族の気分に浸れること間違いなしですね。繊細な性格をしていた「メルヘン王」ルートヴィヒ2世は、このボックス席にカーテンを設置し、他人からの視線を避けることができるようにしていたそうです。

王室専用だった当時は身分階級により席が指定されていたため、1層目の桟敷席は高位の貴族向け、層が高くなるごとに、より低位の貴族や廷臣向け……と着席が許される身分が低くなり、それに合わせて各層の装飾も段階的に豪華さが減らされているということです。なお、平土間は都市貴族(上層市民。富裕な商人など政治的特権を持つ、都市の指導者層)向けだったということで、比較的シンプルな設計になっています。各層の装飾を見比べてみるのも面白そうですね。また、ロビー前に設置されている、ガラス張りの天井を備えた吹き抜けのホールは開放感があり、開幕前や幕間の休憩時間の談笑を楽しむのに最適です。

キュビリエ劇場
劇場前の中庭では野外コンサートが上演

モーツァルトのオペラ「イドメネオ」が1781年に初演された場所であり、1806年にバイエルン公国が王国に昇格した際にナポレオン出席のもとに祝賀オペラが上演されたという歴史のあるキュビリエ劇場。現在でも限られた日程ではありますが様々なコンサートや催しに利用されています。美しい音楽と建物で五感を楽しませてはいかがでしょうか。

www.residenz-muenchen.de/deutsch/cuv/

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで 通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。 2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。
 
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