私の街のレポーター シュトゥットガルト Stuttgart

コロナ禍で家に篭り慣れた私は、例年よりもドイツの長い冬が怖くないように思います。皆さんは、寒い季節やお天気が悪い日々は、おうちでどんなことをしていますか? 私は、今年春にイースト菌がスーパーの棚から消えた際、自家製酵母でパンを焼いていました。なかなか楽しいです。ケーキもたまに作るのですが、一流ケーキ屋さんの足元にも及ばない「ザ・ホームメード」。やっぱり、たまには一流のケーキを無性に食べたくなりますよね。そこで今回は、行列ができる日系のケーキ屋さん、グルテンフリーのケーキ屋さん、こだわりのコーヒーを提供するカフェをご紹介します。

みんな大好きマイスターランペのショートケーキ

まずはシュトゥットガルトで名の知れた、マイスターランペ（Konditorei Meister Lampe）。オーナーの友美さんは驚くよう経歴の持ち主で、神戸でパティシエをされた後、黒い森の有名ホテル（Hotel Bareiss,Baiersbronn）でのパティシエ副長などなど……ここには書き切れません。そして、その経験値より生みだされる芸術的なケーキたちは、日本人だけでなくドイツ人の舌までも魅了しています。ドイツではあまりお目にかかれない、ショートケーキやモンブランなども季節によっては登場し、ゆずのマカロンなども。濃厚なチョコレートケーキ、オペラやちょっぴりサクランボのお酒が香るシュバルツヴェルダーもおすすめです。また、とってもおいしいパンもあるので、こちらもぜひチェックしてみてください。運が良ければ、濃厚ふわふわ食パンやメロンパン、パン・オ・ショコラなんかに出会えるかもしれません。私は、細めのフランスパンをかぶりついて食べるのも好きです（笑）。

次にご紹介するのは、ケーニヒ通りに平行に走るカルバー通りにある、超健康志向なグルテンフリーを掲げるケーキ屋さん、イザベラ・グルテンフリー・パティスリー（Isabella Glutenfreie Pâtisserie）。店内も食器もかわいらしく、スペシャルなひと時を過ごせます。ケーキはグルテンフリーならではの優しく健康的な味。グルテンアレルギーの方やグルテンフリーに興味がある方には、目から鱗であること間違いなしです。

おしゃれなイザベラ・グルテンフリー・パティスリー

そして最後は、オーガニック認定を受けていて、環境保護やフェアトレードにも力を入れているハリーズ（Harry's Kaffeerösterei）。シュトゥットガルトのエーベルハルト通りに直営カフェがあります。こちらで焙煎されている豆は、とても香り高く、通をもうならせる味。程良い酸味や深みのあるもの、柑橘系香るものなど、その数たるや店内でざっと数えてみても50種類以上。こちらのコーヒー豆は、コーヒー好きな人へのプレゼントにも喜ばれることでしょう。お店の中もすてきなので、ぜひ覗いてみてくださいね。

コーヒーを極めるならハリーズへ

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、各店内での飲食は制限されていますが、いろいろとテイクアウトして、自分だけの特別なおうちカフェを楽しんでみてはいかがでしょうか?