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ドイツ統一記念日に16州がご当地自慢

10月3日、シュトゥットガルトでドイツ統一記念式典が開催されました。このため、前日から街中がお祭り騒ぎ。市内中心部一帯の道路が歩行者に解放され、全16州のパビリオンが立ち、各地域ご自慢の観光資源や特徴が紹介されました。シュトゥットガルトにいながらにしてドイツの全体像が把握できる絶好のチャンスとあって、来場者は2、3日の2日間で延べ50万人を超える賑わいを見せました。

ここで、各州のパビリオンの内容を簡単にご紹介しましょう。まずは、豊かな海洋資源を抱える最北端のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州。同州では海洋研究が進んでいるとのことで、パビリオンでは様々な海の生物の映像や標本が紹介されていました。一方、南部バイエルン州のパビリオンは、やはり伝統を大切にする州だけあって、料理と音楽が中心。また、ブランデンブルク州の自慢はレンガ工業なのだそうです。さらに、バルト 海沿岸に数多くの島を持つメクレンブルク=フォアポンメルン州は、観光資源が豊富な地域。ブレーメン州の名物は、昨年以降、同州に拠点を置く企業傘下のチョコレートメーカー、ミルカ(Milka)。ユニークな紫の乳牛キャラクターは、お馴染みですよね。ハンブルク市のパビリオンでは、ライブや短編映画、即興詩(PoetrySlam)など、盛りだくさんのプログラム を開催。ヘッセン州のアピールポイントは、もちろん欧州の金融中心地であること。ニーダーザクセン州の売りは風力発電でした。

ベルリンのパビリオンの入り口には、ブランデンブルク門
ベルリンのパビリオンの入り口には、ブランデンブルク門

ひと際目立っていたのが、ノルトライン=ヴェストファーレン州。世界遺産のケルン大聖堂とエッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群の模型が展示され、ケルシュビールも人気を博していました。その他、ザールラント州は手作りケーキを提供、ザクセン州は美しい州都ドレスデンの魅力に迫り、ザクセン=アンハルト州はデザインワークショップを開催、ラインラント=プファルツ州は自慢のワイン、テューリンゲン州はデジタルメディア技術とテューリンガーピルスナー、首都ベルリンのパビリオンは戦後から現在までの音楽シーンの変遷を紹介していました。式典を主催したバーデン=ヴュルテンベルク州が提供したのは、主に政治や歴史、国会議員とのディスカッションといった厳かなプログラムでした。

ノルトライン=ヴェストファーレン州のパビリオンでは、ケルン大聖堂の模型をバックに生演奏
ノルトライン=ヴェストファーレン州のパビリオンでは、ケルン大聖堂の模型をバックに生演奏

お祝いムードを盛り上げたのは、これらのパビリオンだけではありません。市内の主要な美術館、博物館が入場無料となったほか、かの有名なシュトゥットガルト・バレエ団の練習風景も無料で見学できたそうです。

www.tag-der-deutschen-einheit.de

郭 映南
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
http://kakueinan.wordpress.com
 
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