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Di. 12. Dez. 2017

ワインを飲まない時のナビゲーター

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ワイン好きの集りに、飲まない人も招きたいとき、皆さんはどうなさっていますか? また、アルコールを飲まない日はどのような飲み物を楽しんでおられるでしょうか?

ワイン業界におけるアルコールフリー化への取り組みは早く、1908年にはすでにアルコールフリー・ワインが生産されていました。ただし、本格的な商品開発が始まったのは近年のこと。現在、複数の大手ゼクトメーカーがアルコールフリー・ゼクトをリリースしています。アルコール度数が高いワインのアルコールフリー商品開発は、今後の課題です。

一方、ビールはアルコールフリー商品が豊富です。ドイツ初のアルコールフリー・ビールは、旧東独時代の1972年に登場したアウトビア(Autobier)。アウビ(Aubi)の略称で親しまれたドライバー用ビールでした。旧西独では1979年に誕生した「クラウスターラー」がアルコールフリー・ビールのパイオニア。「アルコールフリー」は今日、ごく当たり前の飲み物となりました。

日本ではアルコール分が1%未満で「ノンアルコール」と表示可能ですが、ドイツでは0.5%以下のものを「アルコホールフライ(Alkoholfrei)」、0%の場合は「オーネ・アルコホール(Ohne Alkohol)」と表示できます。1.2%以上はアルコール分を含むことを表示する必要があります。また、果汁飲料は自然発酵するため、1%未満のアルコール分を含む場合があります。

アルコール飲料を飲まない場合、上記のようなアルコールフリーの商品を味わうという手もありますが、お気に入りのミネラルウォーターを使った手軽な「水割り」はいかがでしょう?炭酸のあるなしにかかわらず、水は様々な飲み物のベースになります。ドイツでポピュラーなアプフェルショーレ(Apfelschorle) は、りんごジュースの炭酸水割り。最近はルバーブ(Rhabarbar)のショーレも人気です。ほかにもオレンジ、ぶどう、マンゴーなど、たいていのジュースで美味しいショーレが作れます。甘みのあるジュースは、ショーレにすることで甘さが減り、食事に合わせやすくなります。手作りジュースにすればさらに甘さを控えめにできます。

近年、種類が増えているシロップを使ってノンアルコール・カクテルを作るのも楽しいものです。ドイツでは、ゼクトやワインにも加えるエルダーフラワー(Holunderblüten)のシロップがよく知られています。ジュースやシロップは、Voelkel社の製品がビオ基準で生産しており、種類も豊富です。ジュースやシロップに使われる様々な果実、花、ハーブなどは、ワインの風味とも共通するものなので、ワイン好きの人と話題を共有することができます。

ドイツでは、ワインショーレ(Weinschorle)というワインの炭酸水割りもよく飲まれます。ワインが飲めなくても、ワインショーレなら大丈夫という方がおられるかもしれません。

このほか、ぶどうジュースを生産しているワイン醸造所もあります。最近はぶどうジュースに炭酸を注入し、「トラウベン(ぶどう)セッコ(Traubensecco)」などの名称で商品化しており、新感覚のアルコールフリー飲料として注目されています。また、これからの季節は、グリューワイン感覚でホットジュースなども楽しんでみてください。

 
Obstkelterei van Nahmen
オプストケルテライ・ファン=ナーメン

Weingut Wöhrle
オーナーのライナー(右)&ペーター・ファン=ナーメン父子

1917年創業、デュッセルドルフ北部ハミンケルンのジュース生産者。当初はりんごやてんさいのシロップを生産していたが、パスツールの低温殺菌法がドイツに広まった1930年代に、ジュースの生産に転向した。1944年からは、小さな果樹園を持つ個人を対象に果汁の圧搾代行業を行っていた。1990年代に自然保護団体NABUと提携し、ラインラント地方に古来からあるりんご品種の保存、伝統的な果樹栽培法の維持を支援し、果樹園のジュースとして売り出しはじめる。2007年からは品種別のリンゴジュースを生産、その流れで品種別のぶどうジュースも生産しはじめた。現在30種類以上のジュース、ネクターを生産。ワイン業界からも注目されている個性豊かなジュース生産者だ。

Obstkelterei van Nahmen
Diersfordter Str. 27
46499 Hamminkeln
Tel. 02852-960990
www.vannahmen.de


Frucht-Secco Traube (Bio) Frucht-Secco Traube (Bio)
フルフト・セッコ・ぶどう(ビオ)7. 80€

 ファン=ナーメン社では、白のショイレーベとリースリング、赤のドルンフェルダーの3品種のぶどうジュースを生産している。いずれもラインヘッセン産のぶどうをコールドプレスしたディレクトザフト(果汁100%)だ。ご紹介するぶどうの「フルフト・セッコ」は、複数のぶどう品種のディレクトザフトのブレンドに炭酸を注入したスパークリングぶどうジュース。酸味と甘味のバランスが良く、ゼクト代わりのアペリティフにも、食後のフルーティーなデザートやチーズのお伴にも最適。

 
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岩本順子(いわもとじゅんこ) 翻訳者、ライター。ハンブルク在住。ドイツとブラジルを往復しながら、主に両国の食生活、ワイン造り、生活習慣などを取材中。著書に「おいしいワインが出来た!」(講談社文庫)、「ドイツワイン、偉大なる造り手たちの肖像」(新宿書房)他。www.junkoiwamoto.com
● ドイツゼクト物語
● ドイツワイン・ナビゲーター
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