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マインタワー53階の絶景を楽しめるレストラン

フランクフルトの金融街にそびえ立つマインタワーは、コメルツ銀行本社、メッセタワー、DZバンク本社に続く、ドイツ第4位の高さを誇るビルです。地下5階~地上56階の建物には、メリルリンチなどのオフィスやオーストラリア総領事館があるほか、屋上にはhr-infoとYou FMのラジオ送信アンテナが設置されています。今回は、この53階にあるレストランをご紹介します。

タワーの入り口を入ると、まずは空港並みのセキュリティーチェックがあります。荷物をX線スキャンに通し、金属探知機をくぐればエレベーターへと向かう階段へ続きます。3機あるエレベーターのうち2機は、時速25.2キロとドイツ最速だとか。エレベーター内では階数表示と共に現在の時速も表示されます。乗っているとそれほど速さは感じませんでしたが、耳がキンッとなり、高い所へ移動する感覚がありました。

豆腐や枝豆などの和食材を取り入れた前菜豆腐や枝豆などの和食材を取り入れた前菜

エレベーターを降りると、左手にはフィットネスジム、右手にレストランがあります。レストランの外縁部分は一面のガラス張りで、地上187メートルからの景色を満喫できます。旧市街からマイン川、中央駅、ザクセンハウゼン地区など、見慣れた街並みをこの高さから一望できるのは格別です。絶景だけでなく料理ももちろん素晴らしく、ランチは2~3品のコースメニュー、ディナーは3~5品のコースメニューを選べます。

私が夜に行った時には、わさびクリームや枝豆、豆腐や味噌、出汁などの和食のテイストをうまく取り入れたメニューになっていました。特に印象的だったのは前菜。枝豆のムースに滑らかな豆腐と梨の果肉、香ばしいナッツ、さらに梨アイスをトッピング。こんな組み合わせで食べるのは初めてで、驚きながらもおいしくいただきました。ほかにもサーモンのバターミルク出汁、子豚の味噌りんごなど、気になる前菜がたくさん。どれにするか迷うほどでした。

デザートは蓋部分も食べられますデザートは蓋部分も食べられます

箸休めに出された赤ビーツのムースにもあられが入っていて、日本人に馴染みある食材を独自の取り合わせで食べるのが新鮮でした。主菜も肉、魚、ベジタリアンなどから選ぶことができます。味はもちろん盛り付けも工夫されており、目からも楽しむことができました。デザートは、ココナッツに黒ゴマ、シソを混ぜたもの。ココナッツの実を器にし、蓋部分は丸ごと食べられる作りになっていました。最初から最後までおいしく楽しい食事でした。

展望台から見える街並みとマイン川(今年3月撮影)展望台から見える街並みとマイン川(今年3月撮影)

レストラン利用者はタワー屋上の展望台にもアクセスできますが、残念ながら新型コロナウイルス対策のため、展望台は現在閉鎖中です。上からの眺めはさらに素晴らしいものなので、事態が収束してまた利用できるようになれば良いですね。

Main Tower Restaurant & Lounge:https://maintower-restaurant.de

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。 Twittter : @nikonikokujila

 
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