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食と文化の新スポット「Iimori Ichiba」が開店 !

今年2月10日、フランクフルトのコンスターブラバッヘに新しい日本食材店「飯守市場」(IimoriIchiba)がオープンしました。バルーンで華やかに飾られた入り口から店内に足を踏み入れると、赤ちょうちんや和傘、のれんの装飾が目を引き、一気に日本気分が高まります。オープンのこの日は、パリから「おにぎり権米衛」がポップアップショップ形式で出店していました。日本でも人気のおにぎり屋さんで、日本のお米を使った手作りおにぎりは、ドイツ人にも日本人にも大好評。私も一番人気のツナマヨを食べましたが、絶妙な味付けとご飯がおいしかったです。

Iimori Ichibaの飯守篤子さん(右)と牧葉さん(左)Iimori Ichibaの飯守篤子さん(右)と牧葉さん(左)

さらに店の奥に進むと、約50種類の日本酒が冷蔵棚にずらりと並びます。これだけ多くの日本酒が一気に集まる様子は圧巻でした。オープン記念の鏡開きセレモニーでは、にぎやかなお祝いムードのなか、美しい着物姿の関係者が掛け声と共に木づちでたる酒を開け、来店客にお酒が振る舞われました。コロナ禍の厳しい折だからこそ、日本食材店オープンといううれしいニュースとお祝いのセレモニーに、気持ちがパッと華やぎました。

もともとコロナ禍前には、日本のベンチャー支援の一環として、ドイツでさまざまな企業や団体が集まって、メッセのような形で出展できる場所を作ろうという計画があったそうです。Iimori Ichibaを切り盛りする飯守篤子さんと牧葉さんも、そうした企業の一つとして出店する予定でした。ところがコロナでその計画が中断してしまい、あっという間に2年が経過。ただ待っているのももったいないので、それなら自分たちでそのような場を作ってしまおうと、Iimori Ichibaをオープンさせるに至ったそうです。なかなか日本に帰れない今だからこそ、ドイツにいながら日本のものを提供したいと、日本食材を販売することになりました。お寿司やラーメン、ケーキなども店内で飲食でき、懐かしいお菓子やガチャガチャも。本当に日本のお店にいるような気分で、お買い物ができました。

ポップアップ第一弾は、「おにぎり権米衛」ポップアップ第一弾は、「おにぎり権米衛」

今後さらにポップアップショップやイベントも展開予定で、1日単位で棚を貸し出し、まるで屋台のように多彩なお店を作っていきたいと語る飯守さん。レンタルスペースとしても活用する予定で、食に限定せず、さまざまな商品やアーティストの作品発表など、若い人の支援も視野に入れているとのこと。単なる食材店にとどまらない文化や芸術の発信基地として、これからどんな商品や作品、イベントやワークショップがここで繰り広げられるのでしょうか。この街の注目スポットとして、今後の展開が楽しみです。

充実の日本酒ラインナップ充実の日本酒ラインナップ

Iimori Ichibaのインスタグラム:@iimori_ichiba

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。 Twittter : @nikonikokujila

 
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