米国の独立記念日の7月4日に合わせて、ヴィースバーデンにある米軍居住区では毎年夏になると独米友好フェスティバル(Deutsch Amerikanisches Freundschaftsfest)が開催されています。今年で10周年を迎え、7月3~7日の4日間実施されるとのことで、家族で遊びに行ってみることにしました。
叫び声の響くお化け屋敷
このイベントはもともと、米軍とドイツ市民の間に信頼と友情を築くため、文化交流イベントとして企画されたものです。オープニングにはビールの開栓式を行ってお祭りの幕開けを宣言します。また独立記念日の7月4日には、大規模な花火ショーをします。地域レベルの温かい交流をすることで、「隣人との友情」を深めるのがテーマだそうです。
通常時であればセキュリティのため、パスポートの提示や居住区に住む人のエスコートが必要など、米軍居住区に入るためには条件があるのですが、年に一度のこのお祭りのときには、荷物のセキュリティチェックのみで誰でもお祭りを楽しむことができます。会場内では、ユーロのほかにドルを使用することもでき、英語が飛び交っているのもあって、自分が今いるのはドイツではないかのような錯覚を覚えました。
お腹いっぱい味わったルイジアナチキン
入場して最初に目に飛び込んでくるのは、お化け屋敷です。クモやドクロなどと共に、怖い音楽や通行人を驚かせる仕掛けがあり、恐怖感をそそる外観をしていました。うちの子どもたちも勇気を振り絞って列に並ぶことに。待っている最中、お化け屋敷から聞こえてくる叫び声でさらに恐怖心を募らせているようで、見ていて面白かったです。
数々のアトラクションを楽しむことももちろんですが、会場内に設置されたステージでは、お祭り期間中は毎日DJがいるほか、ライブ演奏で生の歌声を楽しむこともできました。知っている曲も多いので、一緒に口ずさめるのが楽しかったです。
大きくて目立つ観覧車
食べ物の屋台も種類が豊富です。とろけるチーズがたくさんかかったフライドポテトや、BBQソースのかかったスペアリブなど、米国らしい屋台がたくさん並んでいました。メキシカンなお店や、大きな揚げパンケーキにクリームがたっぷり載ったスイーツを売っているお店も。私はルイジアナチキンを注文し、子どもはクラシックホットドッグを注文しました。屋台でホットドックを受け取った子どもがびっくり、「大きくて食べ切れない!」。まさにアメリカンサイズでした。
お祭りの最後には、居住区エリアの外からでもよく見える大きな観覧車に乗って、ヴィースバーデンの街を一望したのでした。
2013年からヴィースバーデンに在住。日本とドイツで出産を経験し、現在は2児の母。つたないドイツ語にあくせくし、日々格闘中。人の工夫が伝わる建造物や食器を見るのが好き。