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Mi. 19. Jan. 2022

中央駅周辺の夜祭り

1888年8月18日、この末広がりの「八」の数字が並ぶ日に建てられたフランクフルト中央駅が、今年で開業125周年を迎えました。記念日に先立ち、8月15日に開かれた中央駅周辺地区の夜のお祭り「Bahnhofsviertelnacht」では、中央駅の東側に位置する地域の店や施設が参加。歩行者天国となった周辺道路に出店が立ち並び、様々なイベントが行われました。カジノやバー、クラブが集まる歓楽街として有名な地域だけあって、道全体が大きなバーに変身したかのようで、ナイトライフの中心地らしい盛り上がりを見せていました。そんな中、私は一風変わった2カ所の穴場スポットを訪れました。

屋台と人で埋め尽くされている道
歩行者天国になり、大勢の人で賑わう中央駅前

まずは、中央駅から東へ延びるミュンヒナー通り(Münchner Straße)の製靴屋「Lenz」です。70年以上も続く伝統ある靴屋ですが、その建物の2階には彫刻家オスカー・マーラーによるハンマー(金槌)のコレクションを展示したハンマー美術館(Hammermuseum)があります。こんなにもたくさんの金槌が小さな作業場に並んでいると、今にも何かが生み出されそうな印象を受けます。階下の靴工房と相まって、昔ながらの職人技によってモノが作り出される雰囲気がひしひしと伝わる空間でした。

続いて私は、ミュンヒナー通りと平行するカイザー通り(Kaiserstraße)にある、フリーメイソンの建物へと向かいました。フリーメイソンは謎の秘密結社とも言われますが、この夜は支部や事務所を意味するロッジと呼ばれる建物の一部が特別に公開されていました。通りに面した門を抜け、フリーメイソンのロゴが入った2つ目の鉄門を進むと、奥まったところに建物の入口が見えてきます。石の床と高い天井が印象的なロビーには、フランクフルトのロッジの歴史を紹介したパネルが並びます。さらに、上の階にはネオロココ調の広い宴会場があり、会員らしき人たちがパンフレットを配っていました。フリーメイソンは閉鎖的な集団という先入観を持っていたのですが、訪れた限りでは、一種の親睦団体といった感じです。それでも、外の喧噪とは隔離された独特な雰囲気を醸し出しており、ここが賑やかな中央駅周辺であることを忘れてしまいそうでした。

舞踏会が行われるような豪華な会場
ロッジと呼ばれるフリーメイソンの建物内にある宴会場

中央駅と共に発展し、様々な店や施設が混在する中央駅周辺地区ですが、まだまだ知られざる意外なスポットが存在しそうです。今年で6回目を迎えたこの夜祭りは毎年開かれており、この地区のガイドツアーも定期的に行われているそうですので、新たな発見を求めて参加してみるのも一興かもしれません。

www.bahnhofsviertelnacht.de

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。
 
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