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オールドカーの楽園「クラシック・シュタット」

フランクフルトの東部、フェッヒェンハイムには、クラシックカーのための総合施設「Klassikstadt」があります。床面積1万6000㎡にも及ぶ建物は、約100年前に農業機械工場として建てられ、美しいアーチ窓と赤レンガの外観が特徴です。建物内には100近いガラス張りの駐車スペースがあり、350台を超える車が展示されています。また、30社以上の販売ディーラーや修理工、車のリース、保険、部品販売などの会社が並び、クラシックカーをメインとした車に関わる様々なサービスを提供しています。愛好家はもちろん、車好きの大人から子どもまで、誰でも自由に無料で見学することができます。

歴史ある赤レンガにアーチ窓の建物
歴史ある赤レンガにアーチ窓の建物

入り口正面から中に入ると、ビンテージのロールス・ロイス(1930年製)が訪問者を迎えてくれます。さらに進むと、マクラーレンやランボルギーニ、アストンマーチンといった各メーカーや、クラシックカーの整備・修理ブースが並びます。それぞれのブースには、博物館の展示のように、クラシックカーやレーシングカー、スポーツカーなどが飾られており、車に疎い私でも、そのフォルムの美しさにはため息が出るほどでした。

2階に上がると、クラシックカー専門の小売店やリース店などのブースが広がっています。フォルクスワーゲンのミニバスやジャガーのオープンカー、フォードやアロウズのF1カーまで販売されており、商品としてのクラシックカーを見ることができます。

様々なオールドカーを販売
VWのミニバンやキャンピングカーなど、様々なオールドカーを販売

3階は、主に個人が所有する車を保管・管理する特別駐車場となっており、ガラス張りのブースにオールドカーやビンテージカーが並んでいます。私が訪れたときには、車のオーナーが建物の外へ車を出したり、駐車場内でボンネットを開けてメンテナンスをしている様子を見学できました。

4~10月までの毎月第2日曜日には「Sonntagstreff」と呼ばれる愛好家の集会があり、各月ごとのテーマに合わせた展示やイベントが開かれるそうで、その日は特にたくさんのクラシックカーが見られるのだとか。各階にはイベントスペースがあり、自動車の展示会から会議、結婚式や誕生日パーティーなどにも利用できるそうです。車に詳しくない人でも、雰囲気のある赤レンガの建物内を散策し、格好良いスポーツカーやかわいいビンテージカーを楽しんで見ることができます。お茶やランチができるカフェもあり、施設は土日も営業。博物館へ出掛ける気分で、気軽に行ける楽しい施設です。

Klassikstadt: www.klassikstadt.de

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。

 
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