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Mi. 05. Aug. 2020

日本の子どもたちによる音楽の架け橋

日独交流150周年記念行事の一環として先月、「音楽の本=Musikbuch」と題した催しがハンブルクとその近郊で行われました。

この企画の発起人は、兵庫県明石市在住のヴァイオリン奏者で、アンサンブル・ムジークという子どもたちのアンサンブル楽団の主宰者でもある森口実里(みのり)さん。森口さんは、単にヴァイオリンの 指導をするだけでなく、子どもたちの自己表現力を高めるために、楽器や歌などさまざまな音楽+αのコラボレーションを行っています。

今回、森口さんが企画したのは、日独交流150周年にちなんで、ドイツでの日本文化の紹介を目的とした親子向けコンサート。折りしも昨年は東日本大震災が起きたこともあり、日本への理解と支援協力を呼び掛けるという目的も加えて、公演はチャリティコンサートとして行われました。

浴衣を着て、日本の唱歌や童謡を演奏
浴衣を着て、日本の唱歌や童謡を演奏

同イベントのために日本からドイツに来てくれたのは、小2から高2までの9名の子どもたちと、その指導を担当されている4人の先生。「子どもたちが長期間休みを取れるのは冬休みしかない」ということで、昨年末に渡独し、公演自体は2012年に入ってからハンブルク市内と近郊の4カ所で行われました。

公演ではAとBの2種類のプログラムが用意されており、私が鑑賞したのはBプログラムでした。前半では、いわむらかずお作の絵本「14ひきのさむいふゆ」に寺島尚彦がピアノ連弾で曲をつけた作品が披露されました。とても可愛らしい操り人形の14匹のねずみたちは、この公演のためにドイツの羊毛と日本のちりめんを使用し、絵本の図柄を基に作成されたそうです。子どもたちに操られる、その可愛らしい仕草に観客は全員、魅了されてしまいました。絵本はドイツ語に翻訳され、高校生が朗読してくれたのですが、そのドイツ語も素晴らしく、ドイツ人たちは感激! 後半は、日本の四季をテーマに日本人なら誰でも知っている唱歌や童謡などがヴァイオリン、フルート、サクソフォンの合奏で演奏され、日本人の観客が懐かしさに目を潤ませていました。前半と後半の間には折り紙のワークショップが開かれ、子どもたちは言葉が通じなくても身振り手振りで一生懸命に伝えて、参加したドイツ人たちは日本の子どもたちの器用さや忍耐強さに感心していました。

日本から来た子どもたちにとっても、新しい世界と文化を知る素晴らしい経験になったと思います。何よりも心温まる日独交流となりました。

14匹のねずみとそれを操る子どもたち
14匹のねずみとそれを操る子どもたち

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
 
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