Hanacell

日本の風合をドイツの日常生活に

ショーウィンドーのディスプレイを見て「これは日本的!」と思ったら、店名が「AKIKO」。中に入ってみると、広い店内に和風の布製小物がセンスよく並べられていました。こだわりのお店が点在するハンブルク・ノイシュタット地区にある同店のオーナーは、プロープスト・暁子さん。店名は、彼女のお名前から付けられています。京都出身の暁子さんは、「日本人が培ってきた古き良きものを大切にしたい。子どもの頃から慣れ親しんできた和の色合いや柄を、ドイツの日常生活に取り入れたい」との想いから、2004年にこのお店を開いたそうです。確かに日本人の目は色を識別する能力に秀でていて、はっきりとした原色よりも淡いほのかな色合いを好む傾向にあるようです。

お店のモットーは「一部、日本風」。日本のものをそのまま直輸入するだけでは、実際に使えないことも多いので、ドイツで普段使えるものを、日本の伝統的な色柄の布で作っています。化粧ポーチや筆入れであれば誰でも思い付くでしょうが、キーホルダーやブレスレット、ベルトなどは、暁子さんのアイデア勝ちという気がします。特にベルトは同店のヒット商品だそうです。

ハンブルク
広々とした店内

小物だけでなくブラウスやスカートなど、AKIKO ブランドの洋服も置かれています。暁子さん自身がデザインしたものだけでなく、パタンナーの案やお客さんの要望から生まれた作品もあるそうです。お店に置かれているものは、すべて手作り。お店の奥にある工房で作られています。興味のある方はホームページで、製作過程の動画を見ることができます。

お客さんのほとんどはドイツ人だそうで、「日本人には、ほとんど宣伝していないんです」と暁子さん。インターネットでも注文、購入できるようになっていますが、ウェブサイトの表記はすべてドイツ語です。ドイツ国内だけでなく、スイスなど、ほかの国から注文を受けることもあるそうです。布自体も販売しており、自分でパッチワーク作品を作る人に好評なのだとか。その他、友禅柄の和紙もあります。これらの布や和紙を購入して、自分で作品作りに挑戦してみるのも良いですよね。

ドイツ人に何か日本的なものをプレゼントする際、「結局使ってもらえないのでは……」と気になってしまいませんか。そんなときは、AKIKOブランドの小物がお勧めです。

Wexstr.39, 20355 Hamburg
火~金 11:00~19:00
土 11:00~15:00
www.akiko-japan.de

ハンブルク
このミシンでAKIKOブランドの商品が作られています

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエ ス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
 
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