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ノルディックスキーに出掛けよう!

気温がぐっと下がり、ミュンヘンでは晴れた日に雪化粧をしたアルプスの山々が見えるようになりました。スキー・シーズンの到来です。ミュンヘンからドイツやオーストリアにあるアルプスのスキー場へは、車で約2時間。時間に余裕があれば、少し遠出をしてイタリアやスイスの有名なスキー・リゾート地へ行くという手もあります。この時期、「次の週末はどのスキー場へ行く?」なんていう会話があちこちから聞こえてきます。今回は、アルペンほどの華やかさはないけれど、根強い人気を誇るノルディックスキーを取り上げたいと思います。

アルプスの山々
美しく雪化粧したアルプスの山々

バイエルン州からは、世界トップレベルのノルディックスキー選手が多く輩出されています。五輪で金メダル2個、ワールドカップでは通算17個のメダル獲得という輝かしい成績を収めて昨季引退したバイアスロン(ノルディックスキーと射撃の複合競技)のマクダレーナ・ノイナー選手は、同州のガルミッシュ・パルテンキルヒェン出身。彼女は幼い頃からバイエルンの自然の中でノルディックスキーなどのスポーツを楽しみながら育ったそうです。

バイエルンには、大人から子どもまで誰でも気軽に楽しめる、ノルディックスキー用のロイペ(Loipe)と呼ばれるスキー場がたくさんあります。規模はスキー場によってまちまちですが、特徴は雪原の中にスキーで滑るための2本の溝が刻まれていること。この溝にスキー板を合わせて滑ります。決められたルートを滑るだけなんて、退屈なのでは? と思われるかもしれませんが、体を柔軟に動かすことができない分、バランスを取るのが意外と難しかったりするのです。

ロイペ
広いスロープ内で自由に滑ることができるタイプのロイペ

そしてロイペのコースは、場所によっては山の中の斜面を滑ったり、川に架かる橋の上を通ったりと、かなり変化に富んでいます。特に斜面では、スピードを制御するのがなかなか難しいのですが、慣れてしまえば大丈夫。平らなコースなら、散歩感覚で周囲の自然を楽しみながら滑ることができるのも魅力ですよ。初心者向けから上級者向けまで、距離も1キロから20キロまでさまざまです。中には、広いスロープが整備されていて、その中を自由に滑ることができるロイペもあります。

ロイペの情報はインターネットで検索できます。バイエルン州内の情報なら、www.guide-to-bavaria.comの「Langlaufgebiete in Bayern」で地域別に紹介されています。大きなスキー場なら、付近に道具のレンタルショップもあります。まずは一度試してみたいという方には、嬉しいシステムですよね。

Y. Utsumi
2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。会社員を経て独立し、現在はフリーランスとして活動中。家族は夫と2匹の猫で、最近の趣味はヨガとゴルフ、フルート。
 
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