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見て体験できる「不思議」イリュージョン博物館

それぞれA・Bと示されたグレーの濃淡のマス目が並んでいます。どちらの色の方が濃いでしょう? ……こんな画像を見たことがあるという人も多いかと思います。実はAとBのマス目は同じ色なのですが、目の錯覚によって、周囲が黒いと白っぽく見え、周囲が白いと黒っぽく見えるそう。私たちの脳は、目から入ってくる情報を、今まで自分が見知っている情報をもとに分析・予測し、調整しながら判断しているそうです。また、どこに視点を合わせるかで、見え方が違ってくることも。そのため不思議なことに、自分の目で見たものが真実とは限らないのですね。「自分で見なければ信じない」という人がいるかもしれませんが、「見ているものが信じられない」ということもあるようです。

天井から吊られているみたいに写ります天井から吊られているみたいに写ります

そのような不思議現象を集めたのが、ハンブルクにある「イリュージョン博物館(Museum der Illusionen)」です。「イリュージョン」という言葉を国語辞典で調べると、「幻影、幻想、錯覚、幻覚」などの説明が出てきます。同博物館では、先ほど挙げたような目の錯覚を利用した画像やだまし絵を多数展示。静止画なのに動いているように見えたり、近くで見るのと遠くから見るのとで違う絵に見えたりと、なかなか面白いです。

また、見るだけでなく「体験する不思議」があるのも、この博物館の魅力。例えば、丸いトンネルの中に1本の歩道が通っていて、そこに入ると周囲の景色が動き出します。すると何が起こるでしょうか……ここではあえて種明かしをせずに、ぜひご自身で体験してみていただければと思います。

動くトンネルで不思議体験動くトンネルで不思議体験

ある部屋では、部屋の片側にいる人はとても背が高くなり、反対側の人は小さくなったり。ほかにも、ある位置から写真を撮ると、床に座っているのにまるで椅子に座っているように見えるスポットなど、さまざまなイリュージョンを楽しめます。鏡を使った仕掛けが解説されている場所などもあり、手品のトリックを知ることになるかもしれません。

画面に顔を近づけてご覧ください画面に顔を近づけてご覧ください

知恵の輪や立体パズルで遊べるコーナーもあるため、好きな人にとってはいくら時間があっても足りないことと思います。これらの玩具は、入口のショップで販売されているので、まず挑戦してみてから面白かったものを帰りに購入することができます。体験型のイリュージョン博物館では、きっと子どもたちも思いっきり楽しめることでしょう。また大人でも、数々のイリュージョンにはしゃいでしまうこと間違いなしです。ベストショットが取れる写真スポットが博物館の至る所に表示されているので、来館の際はカメラをお忘れなく。

ハンブルク・イリュージョン博物館:www.hamburg.museumderillusionen.de

井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
www.nd-jcf.de
www.facebook.com/ndjcf

 
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中村さん中村真人(なかむらまさと) 神奈川県横須賀市出身。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。現在はフリーのライター。著書に『ベルリンガイドブック』(学研プラス)など。
ブログ「ベルリン中央駅」 http://berlinhbf.com
守屋健(もりやたけし)
ドイツの自動車、ビール、そして音楽に魅せられて、2017年に渡独。現在はベルリンに居を構えるライター。健康維持のために始めたノルディックウォーキングは、今ではすっかりメインの趣味に昇格し、日々森を歩き回っている。
守屋 亜衣(もりや あい)
2010年頃からドイツ各地でアーティスト活動を開始し、2017年にベルリンへ移住。ファインアート、グラフィックデザイン、陶磁器の金継ぎなど、領域を横断しながら表現を続けている。古いぬいぐるみが大好き。
www.aimoliya.com
佐藤 駿(さとう しゅん)
ドイツの大学へ進学を夢見て移住した、ベルリン在住のアラサー。サッカーとビールが好きな一児のパパです。地元岩手県奥州市を盛り上げるために活動中。
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