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Mi. 23. Sep. 2020

ケストナー博物館にカフェがオープン

3年ほど前にこのコーナーでご紹介したエーリッヒ・ケストナー博物館のミュージアムショップがこのたび同館2階に移動し、同時にカフェもオープンしました。その名も「Literaturcafe(文学カフェ)」。この界隈には最近、小さな図書館にカフェを併設した、同様のカフェがちらほらオープンしています。自宅でゆっくり読書を楽しむのも良いですが、外にお気に入りの場所を見付けて読書に耽るのも、また違った楽しみと言えるのかもしれません。

もともとケストナーの叔父の自宅であったヴィラ・アウグスティン(Villa Augustin)には、同博物館のほかにいくつかのオフィスが入っていましたが、2階のスペースが空いたことで博物館が拡大することになりました。カフェの一角は博物館のオフィスとなっており、学芸員がパソコンで仕事をしながら給仕も行なっています。広々したカフェの壁は濃い赤に塗られ、その横に濃い赤紫の柱が立ち、そしてキッチンは青紫と、濃い同系色でまとめられた空間は、なかなかのインパクト。そこに置かれた藤製の家具が軽やかさを醸し出しています。また、隣接するウィンターガーデンはガラス張りで、ここからはアルベルト広場を一望できます。

ドレスデン
赤い壁が印象的な、広々としたカフェ

ここはミュージアムショップも兼ねており、テーブルの上や周囲の棚には本が並んでいます。書架の本は閲覧自由で、椅子に座ってもよし、床の上のクッションに座ってもよし。私が訪れた日はここで、シリア生まれレバノン育ちの詩人・哲学者・翻訳者であるファド・リフカ(1930~2011)の追悼展示が行なわれていました。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてドイツで学んだ経験もあるリフカは、ゲーテやリルケなど、主要なドイツ文学作品の多くをアラビア語に翻訳したことで、同国とアラブ世界の重要なパイプ役として評価されました。その功績を称え、2010年にはゲーテ・インスティトゥートから「ゲーテ・メダル」を授与されています。

夕方、外からは1階の展示室の黄、2階のカフェの赤、その隣のオフィスの青い壁がはっきりと見え、まるでカラーボックスのようです。ちなみに、毎週日曜日は「ケーキの日」だそう。黄金時代と言われた1920年代から続くベルリンのカフェ文化と違い、ここ10年ほどでようやくカフェが増えつつあるドレスデン。そこにまた1軒、個性的なカフェが加わりました。

ケストナー博物館:
www.erich-kaestner-museum.de

ドレスデン
広場を一望できる開放的なウィンターガーデン。
後方はリフカの追悼展示

福田陽子さん福田陽子
横浜出身。2005年からドレスデン在住。ドイツ人建築家の夫と娘と4人暮らしの建築ジャーナリスト。好奇心が向くままブログ「monster studio」公開中。
http://yoyodiary.blog.shinobi.jp/
 
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