Hanacell

ワイン祭でノミニケーション

短い夏が終わりを告げ、早くも長い冬の到来を感じ始める季節となりました。ドイツではミュンヘンのオクトーバーフェストに代表される、いわゆる収穫祭の季節の到来でもあります。ここフランクフルトでも、毎年9月上旬にワインマルクト(Weinmarkt)が開催されます。1978年から始まったこのイベント、現在では約10日間の期間中に約40万人が訪れるといいます。

立ち飲み
店員さんと語らいながらの立ち飲みも一興

「酒」「祭」と聞くと居ても立ってもいられない私は、早速会場となっているFreßgassへ。そこには約30件の店が立ち並び、600種以上のワインが待ち構えていました。ワインに関しては「ドイツでワインといえば、白でしょ?」レベルの知識しか持たない私は、とりあえず目についたお店で目についたワインを注文。1杯1.50~3ユーロという手軽な価格なので、試飲感覚で気軽にいろいろな味を楽しめます。

テーブルについてワインをゆっくり味わっていると、「ここ空いてるかしら?」との声が。見ると、6~7人の団体さんがにぎやかにやって来ました。「ここで3店目だわ」と涼しい顔でおっしゃるこの方々は、皆さんどう見ても還暦を越えていらっしゃる様子。しかも、このためにベルリンから車を飛ばして来たとか。ワイン片手に、我々をも巻き込んで盛り上がるお年寄りパワーに、すっかり圧倒されてしまいました。また違うお店では、私がワイン選びに迷っていると、隣に座っていたカップルがお薦めワインを教えてくれました。それをきっかけに話は弾み、最終的にはなぜかお互いの人生相談にまで発展……。

このイベントのテーマの1つは「出会いの場」とか。その名にふさわしく、ワインを媒介に見ず知らずの人とコミュニケーションを楽しめるのも、このようなイベントの醍醐味ですね。普段はシャイな人も雰囲気に押され、お酒に押され、知らず知らずに会話が弾むなんてことも珍しくないはずです。ワイン云々はもとより、まずはさまざまな人と出会える場に出て行くことが、ドイツ文化に近づく最初の1歩なのかもしれません。

Freßgass
ワイン店のテントが並び、大勢の人が行きかうFreßgass

ワイン祭の様子
この卓、年齢層がやけに高い気が……

石野 あやか(いしの あやか)
ドイツW杯の折に渡独。初めてのドイツ、初めてのヨーロッパの地がフランクフルトでした。昼間から堂々とビールを飲める素敵な文化に魅せられて、1年間の滞在予定が、気がついてみれば3年目突入。こうなったら、次のW杯もドイツで観戦だっ!
 
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