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はだしで開放的な気分に バート・ゾーベルンハイムの遊歩道へ

入口で靴を脱ぐと、さっそく土や草の感触が足裏に心地よく広がりました。太陽で温まった地面と、木陰でひんやりした場所の差がはっきりと分かり、はだしだからこそ味わえる季節の温度が足元から伝わってきます。スタートしてすぐに現れるのは、泥のコース。脚が半分ほど沈みそうな深さの泥水の中をゆっくり進みます。底が見えない分、足に触れるものを想像したり、滑らないよう慎重に歩いたりと、自然と集中力が研ぎ澄まされます。周囲からは子どもから大人まで楽しそうな笑い声が響き、コースの始まりから一気に非日常の世界へ引き込まれました。

スタートからにぎわう泥のコーススタートからにぎわう泥のコース

泥で脚がグレーの靴下を履いたようになったなったまま次のエリアへ進むと、細い木の棒の上をバランスよく歩くコースや、大小さまざまな石が敷き詰められた道、回転する樽の上を走るアクティビティなど、変化に富んだ道が続きます。草の柔らかさや砂利の鋭い刺激、足つぼを押すような石の角など、靴を履いていては決して味わえない感覚が次々と押し寄せてきました。

きれいな川を渡りますきれいな川を渡ります

コースの途中には川を渡るポイントも。思ったより流れが強く、膝に届くほどの深さがありましたが、ロープを握って進むと、泥で汚れた脚が水で自然に洗われていきます。暑い日だったこともあり、川の冷たさが心地よく、渡り終えたあとも少し川辺で涼みました。終盤には少し高さのあるつり橋が待っていて、揺れを楽しみながらフィニッシュへ。隣には、ロープをたぐって川を渡る小さな渡し船もあり、最後のアトラクションを自分で選べるのも魅力です。気に入ったらもう1周することもできます。

綱のつり橋でフィニッシュ綱のつり橋でフィニッシュ

歩いているうちに、子どもの頃、父とふざけながら家の周りをはだしで歩いた記憶がふとよみがえりました。ここではその「はだしの自由」を堂々と楽しめます。夏の名残を含んだ温かい土、日陰の冷たさ、草の柔らかさ。はだしでしか感じられない自然の質感が、足裏から全身へと染み渡っていきました。バート・ゾーベルンハイムのはだしの小道は、例年5月1日から10月3日までオープンしています。来年の小旅行先候補として、ぜひ覚えておきたい場所です。

S. ヨーコ
2013年からヴィースバーデンに在住。日本とドイツで出産を経験し、現在は2児の母。つたないドイツ語にあくせくし、日々格闘中。人の工夫が伝わる建造物や食器を見るのが好き。

 
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