JAL
Mi. 19. Jan. 2022

ロールパークのぶどう畑と果樹園

フランクフルト市の北東部に、知る人ぞ知る美しい公園「ロールパーク(Lohrpark)」があります。北側にはクラインガルテン(Kleingarten=市民農園)が連なり、桜並木の道から公園へと続きます。園内には、きちんと整備された遊歩道や自転車道と緑鮮やかな芝の平地が広がっていて、私が訪れた日は散歩やジョギング、サイクリングを楽しむ人たちがたくさんいました。

バーベキュー・エリアやレストランを通り過ぎ、さらに南へ進むと、金融街の高層ビル群やマイン川、隣町オッフェンバッハに至る素晴らしい景色が目に飛び込んできます。ここは海抜180メートルと、市内の公園の中では最も高い場所で、ロールベルク(Lohrberg)と呼ばれる丘になっているのです。しかもこの丘の斜面には、市が所有するワイナリーもあります。ぶどう畑は1.3ヘクタールと小規模ながら、現存する市内唯一のワイナリーで、有名なワイン産地ラインガウ地方の最も東に位置します。ここで収穫されたぶどうからは、年間約1万本のワインが造られ、「フランクフルター・ロールベルク・リースリング」の名で販売されています。生産量が少ないため、商業用には販売されず、入手方法は園内で個人購入するか、市役所裏手の販売所で購入するか、市庁舎内のレストラン「Weinstube im Römer」で食事と共にいただくかの3通りに限られています。

町を一望できるぶどう畑
ロールベルクの斜面に広がる市所有のぶどう畑

素晴らしい眺めが望めるぶどう畑に沿って東へ進むと、「マインエッペルハウス(MainÄppelHaus)」という果樹園に到着します。ここは、園芸の勉強会が開かれたり、樹木の保全や土壌の手入れについて専門家に相談できたりと、園芸に関する総合情報センターの役割を担っています。また、市の緑地帯について学ぶための環境教育所にも指定されており、この日は子ども向けにリンゴジュース作りのワークショップが開かれていました。園内のリンゴを収穫し、専用の機械で粉砕したあと、圧縮して果汁を絞り出します。子どもたちはジュース作りを通して樹木について学びます。私もセンター内のスタンドで生絞りジュースを飲んでみましたが、爽やかな甘さと酸味、コクのあるりんごの味が口に広がってとても美味しかったです。併設のショップでは、ここで栽培された数種類のりんごや、市所有のワイナリーで造られたワイン、生絞りリンゴジュースなどが販売されていました。

粉砕機とリンゴ収穫を楽しむ子供達
専用の粉砕機に収穫したリンゴを入れる子どもたち

市の東の端にあるため交通の便はあまり良くありませんが、足を運ぶだけの価値がある美しい公園でした。今度はぜひ暖かい季節に行ってみたいと思います。

Weinstube im Römer: www.weinstube-roemer.de
MainÄppelHaus:www.mainaeppelhauslohrberg.de
ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。
 
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