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Fr. 14. Dez. 2018

新たな発見が楽しい市庁舎広場探索

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ドイツの街の中心には、だいたいマルクトプラッツと呼ばれる広場があります。マルクトという名の通り、そこでは昔から市が開かれ、人々の交流の場でした。ハンブルクにも、市庁舎の前に市庁舎広場(athausmarkt)があります。普段は何もないただの広場ですが、折に触れてクリスマスマーケット、野外映画祭、ワイン祭りなどが行われ、多くの人で賑わいます。街の中心に位置するため、この広場を横切ることも多いのですが、あるとき、市庁舎脇に飲料水の蛇口があるのを発見しました。ドイツでは「水は買うもの」という考えが一般的だと思いますが、これはハンブルク水道局が提供する無料の飲料水です。蛇口は二つあり、折しも、近くの工事現場で働いている人が水を汲んでいました。これに端を発して、この広場にはほかにも面白いものがあるかもしれないと思い、あたりを見回してみると……いろんなものを発見しました!

まず、飲料水のすぐ近くにハンブルク中心部のブロンズ模型を発見。750分の1の縮尺で、建物の形や位置関係が立体的によく分かるようにできています。さらに、盲目の方のために点字で説明が付いていて、手で触って、街の様子が確かめられるようにできているので、素晴らしいアイデアだと思いました。

ブロンズの市街模型
ブロンズの市街模型。左手前の塔はミヒャエリス教会

アルスター湖の運河の方に目を移すと、コンクリートの壁のようなモニュメントが立っています。これは第一次・第二次世界大戦戦没者記念碑で、以下のような説明が書かれていました。「ハンブルク評議員会は、第一次世界大戦後、戦没者を英雄として奉るのではなく、戦争に倒れた哀悼の碑を建てることを決定した。エルンスト・バルラッハにより悲しむ母と子のレリーフが刻まれていたが、ナチス時代、そのレリーフは取り除かれ、英雄的な鷲の装飾が施された。第二次世界大戦後、元の形に戻されている」。

戦没者記念碑
戦没者記念碑

中央駅に向かう通りに面しては、ハインリヒ・ハイネ像が立っています。こちらも説明を読むと、もともとハイネ像は市民公園にあったそうですが、やはりナチス時代に撤去され、彼の書物は焼却処分になったとのこと。ハイネは詩人として有名ですが、政治論評も書いていたそうです。彼がユダヤの出自であったことも影響していたのでしょう。ハンザ自由都市ハンブルクは、人間性のために戦ったハイネの像を「時代の体制」への警告として、1982年、新たに市庁舎広場に設置しました。

現代的なハイネ像
現代的なハイネ像。足元に彼の言葉が書かれています

普段通っているところにも、よく観察すると、たくさんの発見があるものですね。

井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
www.nd-jcf.de
www.facebook.com/ndjcf

 
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