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Fr. 01. Jul. 2022

博物館学を学ぶ私の大学生活

今回は博物館学(Museologie)を勉強している私が、どんな大学生活を送っているかについて書いてみました。ドイツで博物館学が学べる大学はライプツィヒ、ベルリン、ヴュルツブルクなどと限られています。博物館はドイツでもメジャーな学問ではなくて、「Museologieを勉強しているよ」と言うと、3割くらいの人には「何か楽器を演奏するの?」と聞かれます(Museologieの響きがMusikと似ているので)。

博物館学とは、博物館に関するあらゆることを学ぶ学問です。とはいえ、博物館学の中でも細かくさまざまな分野に分かれているので、具体的に私の大学で勉強できることをご紹介しようと思います。

1学期目には一番の基礎の部分となる、欧州の歴史をはじめ、西洋美術史や材料学などを勉強します。当時ドイツに来て半年ちょっと、書類上はドイツ語レベルC 1を持っているとはいえ、まだまだ未熟者の私は本当に死に物狂いでした。学期末にあった初めての口述試験では、教授2人を前にして頭が真っ白に。教授たちが優しく、何度も分かりやすく言い換えて質問してくれたのですが、何を聞かれているのか分かっていても口が全然動かず、フリーズしたのを今でも鮮明に覚えています。

通っている大学の図書館通っている大学の図書館

2学期目も基礎が中心。ここで博物館などでの1カ月間のインターンシップもしなくてはなりません。3学期目には収蔵作品の管理や、新しい資料が入ってくる時の番号の付け方などのマニアックな勉強が多め。プログラミングの基礎のようなことを授業内で勉強した時には、こんなことも学ぶのか! と驚きました。

そして4学期目にはグループで展覧会の企画を行います。当時コロナ禍になって2年目とはいえ、パンデミックの真っ只中。次の月の状況が全く読めない状況のなか、なんとか無事に大学での展覧会は開催され、少なからず人が来てくれました。私たちのグループは「ディスタンス」がテーマ。「個人的な距離」から「歴史的な距離」まで幅広く資料を集めて展示を行いました。言葉の違いや今までの経験の違いもあって、ドイツで初めてのグループワークはとっても大変でしたが、展覧会が完成し、そして展示が終了した時の達成感は何物にも代え難いものがありました。

私たちが企画した展覧会の様子私たちが企画した展覧会の様子

そして5学期目には半年間のインターンシップ、6学期目には博物館と連携したプログラムに携わります。7学期目には卒論という流れです。

私が通っている大学はドイツ語で「Hochschule」(専門大学)といって、「Universität」(総合大学)よりも実践的な授業やプロジェクトが比較的多いのが特徴です。実際に美術館でインターンシップをしてみると、授業で習った内容も実践に役立つように考えられて組み立てられていると感じます。今後も大学の様子などを紹介していければと思うので、留学をお考えの方にもぜひ参考にしていただければうれしいです。

福田 真子(ふくだ まこ)
東京都出身。日本で陶芸を勉強した後、2019年からライプツィヒ在住。現在はライプツィヒの大学で博物館学を勉強しながら、ウェブマガジン「ヴァルナブルな人たち」を運営している。
https://vvulnerablepeoplee.wixsite.com/website/magazine
 
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