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So. 17. Nov. 2019

児童館の果たす役割

ライプツィヒ東部にあるO.S.K.A.R. Kinder- und Jugendkulturzentrumは2001年に設立された児童館です。この児童館は、それ以前は中心市街地の富裕層が多く、子どもの少ない地域にあったのですが、東西統一後、特に衰退の激しかった東部に欧州連合(EU)の助成金を投入して移設されました。児童館とはいえ、3~27歳の子どもと青少年を対象に、絵画やダンス、メディア、工作のコースをほぼ毎日行っています。コース内容は、年齢に合わせて様々な難易度を設けるなど工夫されています。児童館はライプツィヒ市青年局が運営しており、4人の常勤スタッフがいます。

児童館の外観
児童館の外観。マスコットの大きなカエルが見守っている

また、館内でのコースや定期的なイベントのほかにも、地域の幼稚園や小・中学校と協力してアート・プロジェクトを行うことで、課外授業の場としても大切な役割を果たしています。4人のスタッフが、ほぼすべてのコースを引率するだけでなく、外部からアーティストを招へいして、このアート・プロジェクトを主導しているのです。日本と比べて学校の授業時間が短いドイツで、地域の子どもたちが、学校が終わった後にクリエイティブな活動に触れることができる貴重な場所です。さらに、夏休みなど学校の長期休暇中には、ホルト(Hort=学童保育)で受け入れられない10歳以上の子どもたちのために、終日参加できるコースも開催しています。

この児童館には、知的障がいのある子どもたちが参加しているコースもあり、彼らは工作などを通じて自分たちが習得した技術を年下の子どもたちに教えています。「自らが体験して新しいことを学ぶ喜びを得るだけでなく、それをさらに自分たちよりも小さな子どもたちに伝えることで、達成感や充実感を得ている」と代表者のハイシングさんは語ってくれました。

アート・プロジェクトの作品
地域の幼稚園、小・中学校との共催で
行っているアート・プロジェクトの作品

ライプツィヒ東部は、市の中でも特に失業率が高く、生活保護を受けている家庭や移民が集中しているなど、社会問題を多く抱えている地域です。現在、児童館はその中でも大きな問題を抱えているとされる幼稚園の子どもたちが参加するアートのプログラムを進めており、すでに大きな成果が得られています。これまで保育士たちの言うことを聞かなかった子どもたちが作業に没頭し、創作活動に関心を持つようになっているだけでなく、集中力も身に付けているそうです。移民や難民であるというバックグラウンドも、一緒に遊ぶ子どもたちの間では関係ありません。ともに未来を担う子どもたちが芸術文化に触れる場所として、このような児童館は重要な意味を持っているように思います。

www.oskarinleipzig.de

ミンクス 典子
福岡県生まれ。東京理科大学建築学科修士課程修了後、2003年に渡欧。欧州各地の建築設計事務所に所属し、10年に「ミンクス.アーキテクツ」の活動を開始。11年よりライプツィヒ「日本の家」の共同代表。
www.djh-leipzig.de
 
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