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気楽に着物を 和装で出かけるお花見

明るい日差しに、春の訪れを感じられるようになりましたね! シュトゥットガルト中央駅から30分ほど東の方向へ歩いたところに、小さな日本庭園があるのをご存知でしょうか。こちらの庭園は、1993年にシュトゥットガルトで国際園芸博覧会(IGA Stuttgart 1993)が開催されたときに、神奈川県からバーデン=ヴュルデンブルク州に寄贈されたもの。IGA終了後にSüdwest州立銀行および在シュトゥットガルト日本国名誉領事館の支援を受けて、こちらの場所に移転されました。規模は小さいものの、趣きのある灯篭や蹲が置かれ、案内板には日本語とドイツ語で日本庭園の楽しみ方が解説されています。

2月某日の日本庭園。数週間後には春の景色になります!2月某日の日本庭園。数週間後には春の景色になります!

四季折々の景色を楽しめる庭園ですが、これから訪れる花見の季節が最もおすすめです。ここに植えられた桜の木は、毎年3月終わりから4月初めにかけて満開を迎えます。青い空にピンクの花びらが高く舞う景色は、見事な美しさです。せっかくの機会だから粋に過ごしたい! という思いで、私は数年前から和装してお花見に出かけることにしています。厳しい寒さを耐え抜いて満開を迎えた桜に敬意を示すと同時に、美しい花の下に居させてもらえることをとてもありがたく感じます。

昨年のお花見の様子昨年のお花見の様子

もしも「着付けなんて自分にはできないわ」という読者の方がいらっしゃったら、在シュトゥットガルト日本国名誉領事館で定期開催されている「着楽~きらく」に参加してみませんか? 「気楽に着物を」をモットーに、おうちにある着物や浴衣に袖を通す機会になれば、という一人の日本人女性の願いから始まった活動です。自分で着られるようになりたい方、着物を日常に取り入れたい方、もっと着物について知りたい方など、着物好きなら誰でも参加することができます。「基本の着付け」に加えて「各種帯結び」「半幅帯」、夏には「浴衣」と各回で違ったテーマが設けられていて、いつも多くの人でにぎわいます。なお着物を持っていない人は、事前連絡をして借りることも可能です。

真っ青な空と美しい桜真っ青な空と美しい桜

一人で着付けをすることは孤独だと感じることがありますが、誰かが一緒だと楽しくて、新しい帯結びにも挑戦してみたくなります。活動の後は和装で外に出て写真撮影会をしたり、ランチへ出かけたりして非日常を楽しむことも、この会に参加する大きなモチベーションの一つになっています。さて、今年の満開はいつでしょう。皆さんも粋な着物姿で至福の時間を過ごしてみてください。

着楽の会の連絡先:kirakunikimono.gmail.com

グリュッツマン 貴子( たかこ )
おんせん県出身。ドイツ人の夫と、二人の子どもと日独いいとこどりの暮らし。趣味は、( こうじ ) を醸して発酵調味料を手作りすること。世界各地に住む日本人の醸し人仲間たちと共に、糀の可能性を研究する「伝統食クリエイター」としても活動。台所はいつも実験室のようになっている。

 
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