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マカロン専門店が誕生

ドイツのケーキは一般的にとても大きく、どっしり、ずっしりとしていて、「見た目よりも中身で勝負」という素朴な感じ。繊細で美しく、芸術的な日本のケーキとは、かなり違います。ところが先日、「ここは日本? それともベルギー?」と疑ってしまうような小ぶりのマカロンばかりがショーケースに並ぶマカロン専門店を見付けました。

オーナーのフランクさんはスイス・チューリッヒ育ちのパティシエで、ドイツ人の女性と結婚して息子のオリバーさんが生まれた後、ハンブルクにやって来ました。そしてフランクさんは、オリバーさん、かつてチューリッヒに留学していたというハンブルク育ちのジビールさんの2人と共にマカロン専門店「Jö」を始めました。マカロンは、スイスで特に人気のスイーツだそうです。直径3cmほどの色とりどりの小さなマカロンは、すべて3人がスイスのオリジナルレシピを基に手作りしたもの。良質の原材料のみを吟味して使った無添加のお菓子です。フルーツは旬のものを用いており、現在店頭に並んでいる「Rote Johanissbeer(すぐり)」は夏の間の限定品だそうです。

カウンター越しのオリバーさんとジビールさん
マカロン作りにかける想いを熱く語ってくれたオリバーさんとジビールさん

店名の「Jö」は、スイスドイツ語で「甘い」という意味。ジビールさんは、「スイス人は美味しいものを食べると「Jö!」と言うの。だからこの名前はスイス風マカロンにぴったり。チューリッヒではいつも身近にあったマカロンですが、ドイツではほとんど手に入らないので、このお店を開店できて嬉しい。ドイツ人にマカロンの魅力をもっと知ってほしいわ」と語ります。

定番の味はチョコレート、ピスタチオ、レモン、キャラメルなど7種類。これに季節の限定品が加わります。1個1.10ユーロで、9個入りのボックスが9.50ユーロと、決して安くはないので、マカロンに馴染みのないドイツ人には「こんなに小さいのにこの値段!?」と、あまり歓迎されないかもしれません。でも、外はサクッと、中はしっとりやわらかなマカロン独特の口当たりを知っている日本人なら、「この繊細さはドイツでは貴重!ぜひこれからも続けてほしい」と思うのではないでしょうか。上品な甘さも、日本人好みだと思います。

ショーウィンドウに飾られたマカロンのセット
9個入りのボックスに並ぶマカロン

「Jö」の店舗と工房はオッテンゼン(Ottensen)地区にありますが、ハンブルク中心部のデパート「Alster Haus」にも卸しているそうです。その他、オンライン・ショップもあり、お店のウェブサイトから注文すると、配達してくれる仕組みになっています。また、結婚式やパーティー用のマカロン・ピラミッドの注文も受け付けているそうです。

Große Brunnenstr.115
22763 Hamburg
http://joe-makroenchen.de

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
 
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