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Oliver Was­ser­mann
Do. 25. Apr. 2019

ソーシャルビジネスと消費、社会貢献するビール

ここドイツはビールの国ですが、おいしいだけでなく、飲めば飲むだけ社会貢献に参加できるビールがあります。「クアルティア(地域)マイスター(Quartiermeister)」と名付けられたビールは、利益を得ることを目的とせず、必要経費よりプラスになった収入で地域社会に貢献するプロジェクトに助成金を配分しています。消費と社会的な価値を結び付けられないかと、2010年に当時学生だったセバスチャンという青年が中心となって立ち上げました。「ビールを楽しく飲んで、世の中に良いことに繋げる」という基本コンセプトのもと、学生たちのソーシャル・プロジェクトとして始まりました。2013年までは全員がボランティアとして関わってきましたが、2014年には企業として軌道に乗り、現在ではベルリン、ライプツィヒ、ドレスデン、ミュンヘンの4カ所に拠点を置きドイツ全国でビールを販売しています。

営業と販売は会社「クアルティアマイスター」が行い、社会文化プロジェクトへの助成は協会(Verein)が行っています。組織の透明性を大切に考えていて、3カ月ごとに会社のスタッフの給料を含めた支出入を公開しています。協会のメンバーは全員無償で、興味がある人は誰でも会員になることができます。また自分たちの主旨を貫くため、既存のビール業界の大企業から自立することが重要と考え、東側と西側の地ビールの醸造所と契約を結んでクアルティアマイスターを製造しています。

クアルティアマイスターのロゴ
クアルティアマイスターのロゴ

4つの拠点で、ある程度の収入がたまるとその近郊で行われているプロジェクトに対し、助成金の応募が公表されます。応募してきたプロジェクトの中から、どのように地域社会に貢献しているのかを協会が選考を行い、通過したプロジェクトはプレゼンテーションに進みます。とはいえ、発表の場はむしろ参加プロジェクト同士のネットワークの場になっていて、このときに結果が出されるわけではありません。審査はオンライン上で誰でも参加でき、投票期間は14日間です。1人につき二つのプロジェクトに投票する仕組みで、上位3組が500もしくは1000ユーロをもらえます。これまでに10万ユーロ以上をおよそ100のプロジェクトへ助成してきました。このように、ビールを飲んで社会貢献するだけでなく、助成決定にも参加することができます。バーやレストラン、スーパーなどでクアルティアマイスターを見かけた場合は、ぜひ楽しく飲んで社会貢献に参加することをおすすめします!

ライプツィヒでのプレゼンテーションの様子
ライプツィヒでのプレゼンテーションの様子

「クアルティアマイスター」公式サイト: www.quartiermeister.org

ミンクス 典子
福岡県出身。日独家族2児の母。「働く環境」を良くする設計を専門とする建築家。2011年より空き家再生社会文化拠点ライプツィヒ「日本の家」共同代表。15年より元消防署を活用した複合施設Ostwache共同代表。
www.djh-leipzig.de
 
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